野良猫の赤ちゃんを火葬しました(後編)

 

 

 

 

訪問していただきありがとうございます!

 

 

駐車場で見つけた子猫を病院へ連れて行く

までの話は、こちらをご覧ください🙇‍♀️

        ⇩

 

 

moru27.hatenablog.com

 

 

 

 

診察室へ入り、診察台の上に猫ちゃんを

乗せると、台そのものが体重計になっていて

先生は、

 

 

「あーーー・・弱ってるね・300g・・。

多分生まれて1か月くらいだとは思うけど、

通常だと500はあるから、かなり痩せてるし

ミルク飲めてないね」

 

 

目やにが酷くて目がかたく閉じられていたので

看護師さんに濡らしてながらクシを使って上手に

キレイにしてもらい、目がやっと見えました。

 

 

そしてシラミがいる部分をバリカンで剃り、

注射器でブドウ糖を口に入れようとしたら

急に激しく暴れ出しました。

 

 

大丈夫だ!動ける!まだ力ある!

 

 

と思っていたら・・

 

 

先生が点滴の準備をやめてしまい

動きを止めてじっと猫ちゃんを見てる。

 

 

いやな予感。心の中で

あれ?なんでやめるの?早く点滴やってあげて!

とやきもき・・

 

 

すると聴診器で心音を確認しだしました。

それを見たカブ父さんは

 

 

「え?だめな感じですか!?さっきブドウ糖

あげた時激しく抵抗してたから大丈夫かと・・」

 

 

「子猫は急変するんで、ちょっとの時間でも

悪化するんですよね」

 

 

そして突然目の前で心臓マッサージを始めました。

痩せ細いから肉もないのに・・

 

 

先生がもう一度聴診器をあてて

 

「んーー・・聞こえません・・ね・・」

 

 

残念ながら猫ちゃんは息を引き取りました。

言葉を無くし、しばし2人でぼーぜん。

 

 

すると先生が、

 

 

「でも、モルさんの駐車場で見つけてもらい、

ここに運んできてもらって、この子は最後は

良かったと思います。

 

 

猫は繁殖欲が強く、1年に何回でも妊娠し、

一度に5,6匹産みます。

 

 

それでも子孫を残すために何度もまた産むんです。

なぜか、それはそれだけ実は子猫は亡くなってしまう。

野良猫の赤ちゃんは生きていけない子が多いからなんです。

 

 

弱ってしまった子や、先天性の何か欠陥がある子は

親兄妹に見放されるパターンが多い。

この子ももしかしたらそうだったかもしれない」

 

 

 

先生は私たちに丁寧に説明してくれました。

 

 

そっか・・じゃあ親が探しにくるかもしれない

から様子を見ようって思わず、すぐ病院へ連れて

来ていたら死なずにすんだのかな。

 

 

 

ずっと飼っていた猫ではなく、

朝から一日しか関わってないけど、

目の前で小さな命が消えるのを見るのは

やっぱりしんどい。

 

 

先生にこの後どうしたらいいのかを聞き、

市がやってる火葬場へ連れて行くか、

300gと小さいので、庭に深く穴を掘って

埋めるのもありだと。

 

 

とりあえず自宅へ連れて帰り、

教えてもたっらようにシートの上の猫ちゃん

の周りに保冷剤を入れた容器に移しました。

 

 

その日は土曜日の夜だったので、

日曜か週明け一番に電話しようと話して

いたのですが、ネットで調べてみると、

24時間対応で自宅に引き取りに来てくれ、

火葬と供養もしてくれるところを見つけました。

 

 

 

ただ、お値段は聞いていた相場の2,3倍くらい

します。

 

でもカブ父さんと、もうこれだね、と

すぐ電話をしてお願いし、22時くらいには

来てくれました。

 

一連の流れを説明してもらい、

そして葬儀屋さんに名前を聞かれ・・・

 

 

今朝、駐車場で見つけた野良猫なので

名前は無いと伝えるとビックリされてました。

 

 

料金表にある特別コース(引き取り→火葬→供養)

を緊急でお願いしたら、長年可愛がっていた

猫ちゃんだったろうと思うでしょうね。

 

 

でもそれくらい私たちは何かしてあげたい

気持ちでした。

連れて行ってもらい、少しほっとしました。

 

 

 

これで、長い一日の出来事は終わりです。

 

 

 

前編にも書きましたが、動物病院には受付の

カウンターにかなり大きな看板猫がいました。

 

 

でも気づいたら診察室の中に入って来てて、

私の足元に擦り寄ってきて、しばらくピッタリ

くっついていたんです。

 

 

 

 

 

 

赤ちゃん猫が気になってたのかな。

 

 

今思うと、なんだかあれは私を慰めてくれて

いたように思います。

 

 

立派なスタッフの一員ですね。

心優しい看板猫でした。

 

 

 

カブ父さんと病院へ行く車中、

話はしなかったけど、もう気持ちは

あの子を迎える決心をしていたと思います。

 

 

本当に残念です。

 

 

また新しい命で生まれ変わって、

もし縁があれば、

絶対モル家で迎えてあげるからねーー!!

 

 

 

 

前編後編と拙い文章を読んでいただき、

ありがとうございましたm( _ _ )m