捨てられないおもちゃと手術の思い出

 

 

 

連休に家族でディズニーのカーズを見て
息子が大怪我して手術した時の事が蘇り、
このおもちゃは捨てられないと思った話.

 

 

 

 

先週末に帰省したリン(娘)が突然

 

「ねぇ、カーズ見たいんだけど」

 

と言い出しました。

カーズはリツ(息子)が生まれた年

(2006)公開のピクサー長編

アニメーション。

 

 

 

リツは2歳くらいから何十回も見て

本当に大好きなアニメでした。

 

昔近所にレンタル屋さんがあり、

毎週のように借りては返してを

繰り返して、

 

 

もう買った方が早いだろうって

思うのですが、

息子とレンタル屋さんへ行くのも

なんか楽しかったんですよね。

 

 

そんなやんちゃ盛り2歳の

もうすぐクリスマス🎄っていう

忘れもしない平日木曜日の午後

の出来事。

 

 

大掃除をしていてちょっと目を

離した時に、息子のカウントダウン

する声が聞こえたんです。

 

 

「10・9・8・7・・」

(何して遊んでるんだろう?)

 

 

「6・5・4・3・・」

(何のカウントダウン?)

 

 

「2・1・・ドタンっ❗❗❗」

 

 

もの凄い音とともに

ギャン泣きする声が。

 

 

息子がパソコン用の回転する椅子

の上から落ちたのです。

落ちたというか、自らジャンプ

したんです。

 

 

ビックリして慌てて駆け寄ると

肘を押さえてただ事ではない

泣き声をあげていました。

 

 

「どうしたの?!どこ打ったの?

何でジャンプしたの??」

 

 

「ロケットになりたかったの!」

 

 

ロケットになりたかった・・・

 

 

これは今でもたまに話題にして

笑い話になるパワーワードです。

男の子ってほんまに・・😓

 

 

いえ、

その前に小さい子が乗るであろう

回転する椅子を出したままにしていた

私が悪いのです😞

(パソコン周りを掃除するため

椅子をリビングに出しっぱなしに

していた)

 

 

木曜日の午後も診察してる

整形外科を探し、車ですぐに

向かいました。

 

 

腕はみるみる膨れ上がり本人も

これは大事だとわかったみたいで

 

 

「全然痛くない!もう治った!

病院行かない!」

 

 

とずっと叫んでました。

もちろん大泣きで。

先生はレントゲンを見て

 

 

「お母さん、もうね、ここ見て?

ダメだね、明日手術しましょう。」

 

 

「え??しゅ、手術?明日?」

 

 

「A病院とB病院とC病院と今すぐ

予約とりますが、希望ある?」

 

 

動揺を隠せない私はどもりながら

1番近い病院でお願いしました。

 

 

朝一9時からの手術に決まったので

次の日は早い時間に病院へ行って検査し

折れた骨を7.8本のボルトで固定する

手術をしました。

(後にボルトを取る手術もあり)

 

 

全身麻酔だったので私は息子を抱っこ

して一緒にオペ室へ入り、

点滴で麻酔が入り、カクン・・と意識が

なくなりました。

 

 

麻酔で眠っただけなのに

私の腕の中で意識が無くなった

あの感覚は罪悪感と何とも言い難い

感情で涙が溢れたのを覚えています。

 

 

そして、終わったら知らせる

呼び出し用のPHSを受け取って

オペ室を出ました。

1人でいろいろこなしたから

当時はいっぱいいっぱいでしたね。

 

 

入院中は昼間たくさん寝てしまうので

夜なかなか寝ないのが大変でした。

消灯後の長い廊下を何往復もして、

窓からJRが見えるので、貨物列車が通る

のを毎晩見ていました。

 

 

昼は喜んで車いすに乗るのに、

夜は必ず抱っこでしんどかったな~。

 

 

 

 

 

で、話が長くなりましたが、

クリスマスを入院中に迎えることに

なったわけなんです。

 

 

もともとサンタさんにお願いしていた

のは、カーズの街のセットと仲間達。

家に届いてたよ!と言ってデカい箱を

抱えて病室で渡しました。

 

 

退屈して毎日ぐずる時間が私も

しんどかったので、

カーズさまさまの救世主。

おかげでカーズ=骨折で定着しました。

 

 

娘もかなり一緒にカーズを見ていたので

急に見たくなったようでした。

 

 

それで前回ブログの串揚げを食べに

行った帰りにブックオフ

寄ってみたんです。

 

 

そしたらありました!

カーズ意外と安くなかったです。

1900円。

 

 

帰っておもちゃも何年かぶりに

ひっぱりだしました。

ラジエータースプリングスの街を

再現してカーズごっこ遊びができます。

車は少しづつ買い集めました。

(無くなったキャラもありますが)

 

 

 

 

 

入院中何度も助けられたカーズ。

そして時を経て今また家族でカーズを

見るとは。

 

 

娘が見よう!とDVDを買わなければ

おそらくもう見ることはなかったかも

しれません。

 

 

息子は今は興味なさげにスマホばかり

いじってましたが、何度か

「このシーンめっちゃ覚えてる」

とやはり見入ってました^_^

 

 

カーズはやっぱり面白いです。

車が登場するから子供向けかと思いきや、

 

若くて実力はあるけど自己中で周りが

見えてなかったライトニングマックィーンが

道に迷って辿り着いた街での経験で

成長する姿は胸が熱くなります。

そしてラストは感動~。

 

 

大掃除の時期に少しずつおもちゃも

断捨離していっていますが、

 

 

このおもちゃは、

手術の思い出も詰まっていて

やっぱり捨てられないと思います。